ドイツでプロサッカー選手を目指し奮闘する武田 海人選手が語る、「ドイツサッカー」と「モットー(座右の銘)」とは?
2022年カタールワールドカップでのベスト16や、三笘薫選手や久保建英選手をはじめとする日本人サッカー選手の活躍により、国内ではサッカー熱が高まっている。Jリーグを経由せずに海外挑戦する選手も増加する中、ドイツでサッカーの夢を追いかける一人の日本人がいる。今回は、2023年3月に大学を卒業し、現在はドイツでプロサッカー選手になるため奮闘しつつ、SNS発信も積極的に行う武田 海人選手にインタビューしました。
武田 海人
2000年生まれ。長崎県・国見高校卒業。近畿大学在学中に、ドイツでのサッカー挑戦を決意し、大学卒業とともにドイツへ移住。現在は、ドイツ7部のFC Germ.Okriftelに所属。ドイツでプロサッカー選手になるため日々奮闘中。World Football Connection Germanyと契約中。(2023年10月現在)
Instagram:https://www.instagram.com/kaito48hamazi/?hl=ja
https://www.instagram.com/kaito18takeda/?hl=ja
TikTok:https://www.tiktok.com/@kaito647361849?_t=8eb3MSvvJYn&_r=1
「就活」か「サッカー」か…。悩んだ末に決断した夢への挑戦
就職ではなく、サッカープレーヤーとしての夢へ
「高校卒業・大学卒業」
サッカーを職業にできるか選択を迫られるタイミングである。ほんの一握りしかJリーガーになれない厳しい世界だ。サッカーをする多くの学生は、プロを諦め就職することになる。そんな現状がある中、プロになるためドイツでサッカー挑戦する武田 海人選手。ドイツに来て約半年。給料や生活が安定する就職ではなく、なぜプロサッカー選手への挑戦を、しかも海外挑戦という厳しい道を選んだのだろうか?
武田選手:大学4年の就活時期にサッカーを続けるか、引退して就職をするかでかなり悩んでいました。プロサッカー選手になるのが夢ではあるけれど、プロになれない可能性もある。悩みながらではありますが、就活も数社受けていました。とある企業の人事と採用面接をした際に「サッカーをやりたいの?」と聞かれ、正直に「やりたいと考えています。」と伝えました。「それだったらサッカーを続けた方がいいよ」と人事の方が言ってくれて、確かにそうだなと。そこから就活を中断し、サッカーを続けることに決めました。
そのタイミングで、サッカー留学の代理店であるWorld Football Connectionの近江代表と話す機会がありました。サッカーやドイツのことを話すうちに、ドイツサッカーの魅力に引き込まれました。話す前までは、サッカーを日本の社会人リーグで続けようと検討していました。代表と話してから、ドイツでサッカーをする方が面白そうだし、自分の経験値も上がると思いドイツに渡ることを決意しました。
ドイツに来るにあたっては、親とのコミュニケーションも重要でした。初めは真に受けるような感じではありませんでしたが、時間をかけながら熱心に想いを伝えたところ、送り出してくれました。自分一人ではお金を準備することができなかったので、親のサポートがあってこそ、ドイツでの挑戦ができています。
肌で感じるドイツサッカーとは?
2023年3月にドイツへ渡り、プロへの挑戦をしている武田選手。不安はなかったのだろうか?
武田選手:ドイツ語も英語も分からず、ドイツサッカーのレベル感やどういった環境なのかも未知だったので、不安はありました。ただ、新しい挑戦を楽しみにしている自分もいました。不安が50%・楽しみ50%という感じでした。
言語はとにかく話して覚えるようにしています。発音が分からず間違えて、チームメイトに指摘されることも多いです。ただ、間違えてもいいから話すことで、「ここが間違っているんだな」と気づくことが多いですし、「じゃあこう喋ろう」と改善できます。とりあえず話すことが言語学習にとって一番大事です。ドイツに来て約半年が立ち、ドイツ語もぼちぼち話せるようになり、環境にも慣れたので落ち着いた生活を送れるようになりました。
ピッチの中は勝負の世界。プレーして感じるドイツサッカーと武田選手自身の今の課題はどのように感じているのだろうか。
武田選手:日本とドイツの一番の違いはフィジカルです。日本だと下部のリーグでも足元の上手さが重要視され、パスを回す戦術をとるチームが多いと思います。一方ドイツは体の強さや、プレーの強度が重要視されます。もともと体が大きいですし、フィジカルが強ければ上のカテゴリーに上がれる印象があります。ドイツ1部のブンデスリーガの選手は、技術とフィジカルの両方を持ち合わせていますが、下部リーグだと完全にフィジカルが優位に立ちます。
その中で、練習から絶対に遠慮しないようにしています。少しでも引いてしまうとフィジカルで潰されてしまいます。そこは遠慮せず、絶対負けないようにプレーしています。
また、周りに埋もれないような武器を身に着けて、もっと目立つ必要があります。下部でもスゴイ選手はたくさんいますし、その中で目立つためにも自分の武器を伸ばしていきたいです。言語の面でも、試合中に言いたいことを言えない場面が多々あるので、チームメイトを動かせるくらいの語学力を身に着けたいです。
「とりあえずやってみる」精神
日本を飛び出し、屈強なドイツ人と競いながらプロを目指している武田選手。大切にしている価値観やモットー(座右の銘)をお聞きした。
武田選手:僕のモットーは、「とりあえずやってみる」。「とりあえず行ってみよう」という想いでドイツサッカーの挑戦を決断し、それから自分のモットーになりました。ドイツに来てからも、やりたいことが色々思いつくようになりました。TikTokも思いついた時に、「とりあえずやってみよう!」と始めました。始めてから継続することも大事で、とりあえずやってみて継続することも意識しています。
今後は、ドイツでのサッカー生活を発信しているSNSを通じて、海外挑戦する人のサポートをできたらなと思います。僕が利用している代理店を紹介したり、「こういうのがあるよ」と何かしら紹介したり、色々繋げて行きたいです。ゆくゆくは、サッカー選手だけではなく、ドイツに来る移住者をサポートする仕組み作りや、そういった活動に参加したいです。
とりあえず行動を
最後に、これからサッカーで海外挑戦をしたいと思う若者や、新たな挑戦を志す若者へのメッセージをお聞きしました。
武田選手:とりあえず行動してみてください。海外挑戦を考えているのであれば、SNSで発信をしている人にメッセージを送って話を聞いてみたり、エージェントを調べたりなどで行動してください。行動した先に考えは固まってくるので、とりあえずやってみてはいかがでしょうか。語学力が無くても来てみればなんとかなりますし、自分もドイツに来て分かったことです。海外に行きたいと思うなら、思い切って海を渡ってください。
☆ドイツでのサッカー留学をお考えの方は、武田選手も契約しているWorld Football Connection GermanyのHPをご確認ください。あらゆるニーズに合わせたサッカー挑戦を支援しておりますhttp://world-fc.net/