世界のキャリアに出会う旅|SAMURAI STRANGERS PROJECTを実施する富永 寛之について
皆さんが思い描く「文系大学生」のスタート
高校3年時の怒涛の半年間は、世界のキャリアに出会う旅|SAMURAI STRANGERS PROJECT~Vol.3~をご覧ください。
四六時中サッカーに没頭し、引退後も勉強で遊べるような自由な時間がなかった人生から、すべての呪縛から解放された大学生活が、いよいよ始まりました。大学時代の僕は、みなさんが思い描く大学生活を送りました。友達と一緒に講義を受講し、サークルとバイトに奔走する毎日。特にこれといった目標などは無く、何も考えずに楽しいと思うことだけを追求していました。
そんな中、バイト先の先輩が旅行好きで、よく一人で海外に行く様子を間近で見ていました。素敵な写真を見るうちに「自分もやってみたいなぁ~」と思うようになり、大学2年の夏にタイとカンボジアへ1か月間のバックパッカーをすることに決めました。「バックパッカーといったら東南アジア!そしてタイ!!」という誰もが思う単純な理由でしたが、この旅が、後の人生を考えるキッカケになる旅となります、、、。
タイで見た日本の影響力。そして自分の目標に…
「英語はろくにできないけど、人との繋がりを大切にする旅を!」ということで、現地ではsimカードの購入やポケットWi-Fiのレンタルをせずに、周遊することにしました。初日から宿にたどり着くことができず、マクドナルドで一晩を過ごしたことは、今でも語り草となっています。(笑)カンボジアへはアンコールワットを見に行っただけなので、大半はタイを転々とする旅を過ごしました。
タイの首都で、世界中から人が集まるバンコク。バンコクの鉄道「バンコクメトロ」を使用した際、ホームに日本の国旗が飾ってあるのを発見しました。後ほど調べると、バンコクメトロは日本政府がタイ政府と協力して作り上げた歴史を知りました。そこには様々な日本企業も建設に関わっており、僕は、
「各国で日本を背負い、現地のために活躍しているのは、まさに日本代表だ!!」
と大きな衝撃を受けるとともに、スポーツ以外でも日本代表になれるじゃん!という大きな希望を持ちました。海外への想いと、日本代表への気持ちが再熱した後、就職活動に臨むのでした。
難関企業内定を目指した就職活動とコロナウイルスの襲来
僕は、大学3年時の夏から就職活動を開始しました。
「世界を舞台に活躍できるチャンスがある企業」
「自分がオーガナイザーとして様々な利害関係者と協力できる企業」
という軸のもと、【総合商社内定】を目標に就活をしました。
ご存じの通り、総合商社は就活難易度ランキングでも最上位の難関企業です。ましてや、母校の高崎経済大学からは過去に入社された先輩がいませんでした。
「だったら自分が歴史を変えてやる!」
という意志のもと、SPIと呼ばれるテスト対策やエントリーシート作成、面接対策などできることは何でも行いました。大学のOBOGはいませんでしたが、人からの紹介や説明会で名刺を頂くことでお話を伺う機会を頂き、業界・企業研究も行うことができました。
7大総合商社のうち4社からエントリーシートとテスト通過のご連絡を頂きました。
いよいよ面接対策を開始した2020年2月に、誰もが予想することができなかった出来事が起こりました。
コロナウイルスの襲来です。
人の移動が制限され、すべての業界・企業の事業活動が停止しました。もちろん、就活でも大きな影響を受け、採用人数の削減や面接のオンライン化など、企業も就活生も手探りの就活へ一気に変化しました。
結論、第一志望の総合商社から内定を頂くことはできず、内定を頂いていた数社から株式会社山善への入社を決断しました。
バックパッカー断念⇒キャリア支援
大学3年時から、「就活が終わったら南米へのバックパッカー」を企画していました。大学3年終了時には卒業必須単位数を取り終えていたため、自由な時間がありました。そこで、もともとサッカーで興味があったものの、実情を知らない南米への旅に行こうと思っていました。しかし、コロナウイルスの感染拡大により国の往来が制限されたので、バックパッカーの計画は夢物語で散り去りました。
就活後に何をするかを考えだした大学4年時の4月に、友達の誘いから1学年後輩へのキャリア支援をする団体の立ち上げと活動を行いました。
総合商社内定を目標に就活していた僕にとって、大学のOBOGや目指した先輩が近くにいなかったことで相談する人がおらず、何度も心が崩れそうになる経験をたくさんしました。「就活生の相談にのり、納得したキャリア選択をして欲しい。」という想いのもと、キャリア支援に捧げる最後の大学生活を送りました。
後輩の相談にのることで、僕も学ぶことがたくさんありました。様々なキャリアプランに触れ、多様な生き方があっていいと痛感する毎日。就活時代は、いわば大企業病のような就活を経験した僕にとって、新鮮な経験でした。
また、「人を動かすこと」の難しさも感じることができました。その中で、【馬を水辺に連れていくことはできても、水を飲ませることはできない】ということわざの意味を肌で理解できました。いろんな機会を与えることや相談にのることはできても、やるかやらないかはその人次第。しかし、「いろんな機会や情報を与えることで、水を飲むきっかけを提供できるのは大きな価値」と感じるキャリア支援活動を卒業間近で終えた後、社会人生活をスタートすることとなりました。
仕事へのやりがいと今の自分に対する違和感、将来への不安を持つこととなる社会人生活…。
新卒入社後と世界一周の決断については、世界のキャリアに出会う旅|SAMURAI STRANGERS PROJECT~Vol.5~をご覧ください。