What's up 日本

タイでコーヒー起業|バンコクでコーヒーショップ3店舗経営されている廣瀬 達也インタビュー

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やりたいことがあるなら今すぐ!とにかく今すぐ!

大学時代に起業を経験し、大学卒業と同時にタイへ渡り、現在はコーヒーショップを3店舗経営されている廣瀬さん。学生時代の起業経験が、タイでコーヒーショップを開業することに繋がりました。言葉の1つ1つから力強くキャリアを歩む姿勢が伝わる廣瀬さんに、これまでのキャリアと若者へのメッセ―ジをお聞きしました。

独立を考えているなら、その日から独立した方がいい。

廣瀬さん:僕の周りでも独立するための一歩目として就活し、就職した友達がいます。しかし、みんなを見ていると独立するために就職する会社ではありませんでした。例えば、コーヒーショップを開業したいからスターバックスに就職するなら分かりますけど、そうではない。本当に独立したいなら就職して会社に縛られるのではなく、元々やりたいことを最初からやる方がいいと思います。

また、早く始めることでの先行者利益は必ずあると思います。たとえ同じクオリティだとしても1年目と10年目では、多少説得力は変わってくると思います。「新卒カードは大事だから就活して、経験ついたら独立」という言葉もよく耳にしますが、僕は逆です。21歳や22歳の経営者は世の中に1%もいない。新卒なんて山ほどいるので、新卒の時期に独立する方が希少価値です。

独立だけでなく、その他の分野でもやるなら今!

何かしらやりたいことがあるなら、その場で始めて欲しい。別に働きながら週末起業する形でもいいですし、転職するなりで環境を変えるでもいい。起業したくない人に起業を勧めたいわけではなく、やりたいことを実現するのは意外と簡単なのでチャレンジして欲しいです。

就活とは別の道~起業~

大学在学中の20歳の時に、ずっと続けてきたハンドボールを辞めました。幼少期からサラリーマンとは違う仕事をしたいという想いがあり、色々な人から「経営を学びたいなら飲食」と聞いたので、学生の自分でも出来そうなコーヒーショップを開業しました。経営を学びたいからコーヒーショップを開業しただけの単純な理由です。

ただ、経営を学びたいからコーヒーショップを開業したものの、経営者視点とプレーヤーとしてのプレーヤー(バリスタ)視点は全く違い、同時に2つの視点を学ぶのは不可能だと感じました。そこで、全く違う知識を入れたいと考え、環境を変えることにしました。ずっと大阪にいたので東京も選択肢にありましたが、大して変わらないだろうと。一度も行ったことのない海外に行ってみたい思いもあったので、大学卒業と同時に海外へ行くことを決めました。

 

Y’EST WORKS coffee roasterの店内。        
おしゃれかつ静かな空間が流れる
https://www.bkkmenu.com/eat/we-recommend/yest-works.htmlから拝借。

退路を断ち、バンコクへ

場所は問わない片道切符

日本でカフェを営業していた時に、タイの求人を目にしました。当初は無視していましたが、大学卒業時に連絡を取りました。日本人向けのフリーペーパー作成の仕事で、グラフィックデザインや営業、取材など幅広い経験ができました。たまたまタイの求人だったのでタイに来ましたが、日本以外ならどこでもよかった。ただ、とりあえず3年は海外でやりきると思ってタイに来ました。

コーヒー農園との出会い⇒独立へ

フリーペーパーの取材をしている最中、タイのコーヒー農園を紹介していただきました。丁寧な仕事に感銘を受け、コーヒーショップをタイで開業することにしました。

その際に苦労したのが、文化判断基準です。日本人同士なら伝わる言葉のニュアンスや背景に隠れている意味。仕事や家族に対する判断基準を理解するのには苦労しました。諦めるところは諦めつつ、タイの文化を理解することで、今では上手くコミュニケーションを取れていると思います。日本ではありえないような納期遅れや雑な仕事も当たり前にあるので、大変なことも多いです。

気づいてる?日本の全てが価値

日本はとてつもなく凄い国

海外に出て思うのは、日本人ほど優秀な民族はいないんじゃないかということです。教養がしっかりしていて、言われたことを真面目に実行できる。その知識や常識をデフォルトで装備している民族は他にいないと思います。政治だったり経済など言われることが多いですが、意識や使い方の問題であって凄い人たちの集まりだと思います。

ただ、日本人全体が優秀であって、日本人の僕が優秀かどうかは話が別なので、勘違いはして欲しくはありません。

海外にいることで気づく日本のよさ。日本のよさに気づくススメ

日本人は外から日本を見た経験が少ないから、日本のよさを分かっていない気がします。街並み1つをとってもそう。あれだけ整っていてゴミ1つ落ちていない。ごみを道端に捨てようと思っても、簡単には捨てられない空気感が存在する。そんな場所はほぼない。文化や言語などの自然と刷り込まれているものが、外国人からしたら価値です。

だからこそ、日本人は一度海外に出た方がいいと思います。すごい優秀だけど、あれだけ単一民族で同じ場所に住む国も珍しいと思います。多くの日本人に、様々な価値観に触れながら受け入れる経験をし、外から日本のよさを再発見して欲しいです。

 

廣瀬 達也

大学在学中に大阪でカフェを開業し起業。大学卒業と共にタイへ移住し、フリーペーパーのデザイナー兼営業を担当。19年6月に 「Y’EST WORKS coffee roastery」を開業し、現在はバンコク市内で3店舗のコーヒーショップ経営。
Y’EST WORKS coffee roasteryのInstagramアカウント:https://www.instagram.com/yestworks/

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