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フリーランス歴約8年 海外ノマドで活躍するための重要な考えとは?【アジアねこ散歩 西村さん】

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海外ノマド8年目・トルコ在住西村さんインタビュー

コツコツ積み上げフリーランス歴約8年。「アジアねこ散歩」という名前で活動されている、イスタンブール在住の海外ノマド・西村さんにインタビューしました。フリーランスを始めたものの、途中で辞める方も少なくない業界で長年活躍できた秘訣や考え方、モットーなどをお聞きしました。

アジアねこ散歩 西村さん

新卒でメーカーの経理として勤務後、世界一周旅を実施(約10年前)。世界一周についてのブログを始め、そのブログをきっかけに幅広くサイトを作成し、フリーランスへ。現在はブログアフィリエイト等のネット広告やYouTube活動に注力。以前旅行中に知り合ったパートナーと協力しながら各自でサイト運営中。(2023年10月現在)
Twitter:アジアねこ散歩
YouTube:アジアねこ散歩チャンネル
TikTok:アジアねこ散歩

 

世界一周から変わったキャリア

―フリーランスになるきっかけは何でしたか?

元々メーカーの経理をしておりました。約10年前に会社を退職し、世界一周を実施しました。「世界一周ブログ」から始め、少しずつお小遣い稼ぎくらいできるようになりました。これをさらに突き詰めれば、仕事にできるのでは?と考え、制作するサイトの幅を広げていきました。

―メーカーの経理から世界一周ブログを通じフリーランスになった訳ですが、初めはサイト作成に苦労しませんでしたか?

当初は、ブログ作成などの知識は全くありませんでした。以前旅行中に知り合った妻からブログについて教えてもらい、徐々にできるようになりました。彼女にも手伝ってもらいながら大きくしていきました。彼女とは別々のサイト作成をしており、それぞれが好きな内容を発信しています。お互い、作り方や運営のやり方など全く違うので、それぞれ干渉しないようにしながら伸ばしてきました。

―サイトの運営を始めてどれくらいで軌道に乗りましたか?

だいたい3~4年目くらいです。はじめは失敗の連続でした。新しいことをやってみては失敗の繰り返し。1つのことが上手くいっても、次が上手くいくかは分かりません。ある種、運頼みです。おかげさまで3~4年目以降、コロナもありましたが順調にフリーランスを続けることができています。

世界一周ブログからフリーランスの道へ飛び込んだ西村さん。現在はトルコで暮らしています。

全て自分次第。ノマドには「保障」は無いけど、「自由」がある

ストレスの大半は人間関係。それが無いのがフリーランス

―フリーランスのどのような点に良さを感じますか?

1番は、人間関係に悩まなくて良い点です。日々生きる上でストレスの大半を占めるのが人間関係と言われます。会社員だと人間関係からは逃げられない。社内はもちろん、会社や職種によっては社外のお付き合いもあります。一方、フリーランスは付き合う人を選べますし、気が合う友達と会えばいいので、ストレスフリーです。

―営業活動をしたり、お客様とのお付き合いはありますか?

私の仕事はアフィリエイトなので、お客様がいないような仕事です。ブログに広告などを貼って、それを見た消費者が商品を買う流れとなります。顧客からの問い合わせ等は無く、提携先の企業様ともメールのやり取りで完結します。その点も踏まえ、人間関係に困ることは無いので、ストレス無く仕事をできています。

もちろん、フリーランスにも様々な形態があり、業務提携をされている方やお客様とのやりとりが多いフリーランスの方もいらっしゃいます。それぞれの個性や、自分がやりたい事に合わせて仕事を選べるのもフリーランスの良さだと思います。

西村さんが感じる会社員とフリーランスの違い

―会社員をご経験された後、フリーランスになった訳ですが、会社員とフリーランスの一番の違いは何ですか?

「誰かが守ってくれるか否か」だと思います。会社員だと会社が守ってくれます。たとえ何か失敗や損失を出したとしても最後は会社が守ってくれますし、雇用保険を始め様々な制度があります。ある種の「保障」があるため、そこは会社員の良い点だと思います。フリーランスは、自分で自分を守らなきゃいけません。失敗や損失を出したら全て自分に返ってきます。そのため、自分自身の戦略や、どこでリスクヘッジをするかを考えたりなど、やることは非常に多いです。

―自分ひとりで全てやるのは大変だと思います。それでも会社員よりフリーランスの方がいいと感じますか?

私はフリーランスの方が良いと感じますし、自分に合っています。私が勤めていたメーカーはホワイト企業でしたが、やりがいを見つけられませんでした。月曜から金曜まで仕事があり、同じ日常を過ごす毎日で「いつまで毎日同じ生活を繰り返すんだろう」という不安がありました。「サラリーマンだけには戻りたくない!」というモチベーションから、フリーランスの活動を頑張ることができました。会社員とは異なり「自由」があり、何事も柔軟にできるので、私にとってはフリーランスの方がいいと感じます。

海外ノマドを目指す方必見!「攻め」と「守り」の考え方

「攻め」と「守り」とは?

―主にアフィリエイトで生計を立てていると思いますが、フリーランスをする上で重要視している点はありますか?

リスクを分散させるという考えは非常に大切で、「攻め」と「守り」を重要視しています。「攻め」は新しいことにどんどんチャレンジし、収入源を幅広く作る作業。「守り」は大きな収益源となっているコンテンツを引き続き管理する作業です。私の場合、「守り」はブログアフィリエイトで、「攻め」がYouTubeのコンテンツなどです。一極集中するとそのコンテンツがダメになった際、収入が無くなってしまいます。だからこそ、リスクを分散させながら資産となるモノはしっかり守る必要があります。

守りは固めつつ、新たな仕掛けを生む攻めをするべし!

―これからフリーランスを目指す方にアドバイスをする場合、「攻め」と「守り」はキーワードになりますか?

まさに、「攻め」と「守り」のリスク分散はキーワードとなります。1つだけに注力する期間も非常に大事ではありますが、築き上げた資産はいつか無くなることを頭の片隅に入れておくべきです。1つだけ頑張ればいいってものでは無いし、痛い目を見るのも自分です。だからこそ目線を変えて、同じ業種でもいいので幅を広げて、いろいろなことにチャレンジするのは重要です。

「攻め」と「守り」を意識されている西村さん。YouTubeやTikTokでも積極的に動画をアップしています。

失敗は誇る

―フリーランスとして長年ご活躍されていますが、大事にしているモットーはありますか?

失敗は誇るです。成功はみなさん誇ると思いますが、失敗も誇るべきです。アフィリエイトで100を超えるサイトを作ってきましたが、ほとんどは失敗に終わりました。失敗の繰り返しですが、急に成功が生まれます。確率の世界で、失敗の数が多くなれば成功する確率が上がる。一番の収益源となっているサイトも試行錯誤して、工夫の末に作り上げたものではなく、たまたまできました。つまり、成功はたまたま生まれるものであり、それより失敗の方が重要だと考えます。

日本の若者へメッセージ

―最後に若者へのメッセージをお願いします。

SNSなどのメッセージを含め、当たり前のことをできるようにしてください。挨拶だったり、丁寧で端的な文章を送るなどです。そういった簡単なことができていない気がします。私もSNSを通じてお問合せを頂きますが、名前も名乗らず友達感覚だったり、レスポンスやお礼が遅かったりします。当たり前のことができないことで評価されるのは、損をしますし、勿体ないです。当たり前のことではありますが、できていない人が多いからこそ、それができるだけで凄く評価をされます。仕事するのも、友達付き合いも全て人間で、簡単なコミュニケーションこそが大事だと思います。だからこそ、当たり前のコミュニケーションを心がけてください。

 

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