What's your motto

日本の環境があなたにとってベストですか?~ベトナムへ求めた新たなキャリア~

What's your motto

今日一日を生きる

2015年からベトナムに移住し、8年目(2023年7月現在)。理想の働き方を求め、日本からベトナムへ移住されたタイベオさんにお話しをお聞きしました。「コトバの重要性」と「自分とは?」「日本とは?」について、改めて考えるキッカケとなる内容をお聞きしました。

今発したコトバが人生最後の言葉だったら?

今日一日を生きる。明日死んでも悔いが無いように生きる。それが私のモットーです。

優しい口調から発せられる言葉。タイベオさんは続けます。

「妻と喧嘩したとします。もしその日、妻が事故で亡くなったら、その時言ってしまったことが最後のコトバになってしまいます。絶対に後悔すると思うんです。何であの時優しい言葉をかけてあげられなかったんだろうって」

毎日なんとなく生きてはいないか。パートナーとの関係を例にすると、喧嘩や考えが合わない場面に直面するかもしれません。めんどくさいお願いだと思うことでも、それが最期のお願いだったらめんどくさいと思うでしょうか?

今日が人生最後だったとしても悔いがない1日を過ごす。
タイベオさんが込める想いが「今日一日を生きる」に表れていました。

日本人だから日本が合うとは限らない

日本で働いた後、ベトナム移住されたタイベオさん。日本で働いている時に違和感があったそうです。

日本に住んでいる時は、何となく先の見えない閉塞感や、人に厳しすぎる世間の空気に息苦しさを感じました。そういう点で日本は自分に合わないなって。そう言った意味でベトナムは良くも悪くも楽観的で、他人にそこまで厳しくない。その辺りの雰囲気が気楽で、人との距離感もどことなく昭和の時代を思わせるところもあって、面白いです。」

ベトナムに移住するまで、海外経験は友達と短期旅行する程度。ベトナム移住のきっかけは“語学への興味“でした。

“語学を学ぶ=その国の文化を学ぶ”だと思います。友達が中国にいることもあり、はじめは中国語を学びました。すると、言葉のニュアンスや語順、思考の方法に、考え方や文化の違いが表れていると感じました。それがとても面白かったです。ベトナム語はその後に知って、面白い言語だと思いました。ベトナム語はまだ当時は学習者が少なく、マスターしている人もほとんどいなかったので、将来性も考えてニッチな世界にシフトしました。すると、気づいたらベトナムに住んでいました。(笑)」

言語を一つ学び面白い発見を!

語学の勉強からベトナムへの想いが強くなり、移住されたタイベオさん。若者へのメッセージも語学に関するメッセージでした。

何か外国語を一つ学ぶと面白いと思います。言語は思考パターンの違い。語順も違うしその国の文化も味わえる。言語を通じて文化を学ぶと、視野を広げられます。ただ勉強するだけじゃなくて、その言語を使わなければ生きていけないような、サバイバルな環境に身を置けば、見える世界も変わりますし、日本を外から見られるようにもなります。」

“日本の常識は世界の非常識“と言われます。外国語を学ぶと日本語を知らない現地の人と交流できます。これは本当に素晴らしい体験で、その体験を通して学校では学べないことも学べますし、何より人に対する理解が深まります。是非、外国語を学んで、自分の視野を広げてみてください。」

言語を学ぶ=文化を学ぶ】コミュニケーションの手段以上の言語への関わりをする。
この広くて狭い世界を理解するためのヒントがタイベオさんの“コトバ“に隠されていました。

 

ハノイのタイベオ先生

日本で12年働いた後、2015年にベトナム移住。ベトナム人技能実習生候補への日本語教師を務め、現在は現地IT企業にて勤務。コロナ渦にブログも開設し、ブログとTwitter(X)にてベトナム情報も発信中。
ハノイのタイベオ先生ブログ:https://www.thaibeosensei.com/

 

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