What's your motto

ドイツでサッカーに関わる仕事とは?【サッカー留学・スクール・メディア運営等】

What's your motto

ドイツサッカーに携わる辻さんが語る、夢追う若者を応援する「モットー」と「やりがい」

大学卒業後ドイツへ移住し、ドイツサッカー留学を始め、サッカー関連の事業を手掛けるWorld Football Connection Germanyへ入社。サッカー留学のトータルサポートやスクール運営、ドイツ1部リーグのアイントラハト・フランクフルトの公式X(旧Twitter)等幅広い業務をこなす辻さん。プレーヤーではなく、「応援者」としてドイツでサッカーに関わるやりがいや、モットーをお聞きしました。

辻 紫苑

高校時代は佐賀東高校サッカー部の一員として、全国大会出場を経験。桐蔭横浜大学へ進学し、フットサル部で2度の神奈川県優勝、関東3位に輝く。大学在学中はサッカーの幅広い世代の指導者を歴任。就活時期に海外へ渡ることを決意し、大学卒業後ドイツに渡りWorld Football Connection Germanyで活躍中。
・辻さんのX(旧Twitter)アカウント:https://twitter.com/shion_tsuji
・World Football Connection GermanyのHP:http://world-fc.net/
・アイントラハト・フランクフルト公式日本語版X(旧Twitter):https://twitter.com/Eintracht

迷ったら難しい道へ

―辻さんモットー(座右の銘を)教えてください。

「迷ったら難しい道へ」です。日本人は、ミスや失敗をしないことが評価されがちですが、失敗した方が多く学べるし、簡単な道ばかりでも楽しくありません。大変な道を選択して挑戦するのもいい経験になると思います。大学卒業後の進路を決める際、この考えを念頭に置いて進路を決めました。当時、海外へ行きたい想いがあり、英語圏への移住を考えていました。たまたま今の会社の代表に声をかけて頂き、難しい道を選択するつもりでドイツへ渡ることにしました。

大学卒業と共に飛び込んだドイツサッカーのキャリア

海外でのキャリアが視野にあった大学在学時

―ドイツへ移住し、働くこととなった経緯を教えてください。

大学時代から卒業後は英語圏に行きたいと思っており、英語の勉強もしていました。大学4年次に今の会社の代表と知り合い、「働いてみないか」とお声かけいただきました。ドイツ語は全く分からなかったですが、これもご縁ですし、海外でサッカーの仕事ができるのがベストだったので働くことに決めました。はじめの1年間はインターンとして働き、2年目からは正社員に移行し、今は5年目になります。

―現在の業務内容を教えてください。

1つ目が、サッカー留学する選手や団体のトータルサポートです。移籍や契約のとこから日常生活のこと、家探しやプレー動画作成・発信など多岐に渡るサポートです。2つ目が、2018年に開講した日系スポーツクラブの運営です。イベントの企画・運営やSNSアカウントの運営を行っています。3つ目が、アイントラハト・フランクフルトの日本語版公式X(旧Twitter)の運営を業務委託で行っています。ドイツ語で発信される内容を翻訳して日本語で発信したり、日本向けの企画を考えクラブ国際部に提案をしたりしています。

夢追う人の一番のサポーターへ

―今の仕事のやりがいはどのような点に感じますか?

夢を追って日本から来た日本人選手をサポートできる点です。ドイツで日本人がアマチュアからプロになるというのは非常に難しいことです。厳しい状況下でも、選手が夢や目標を達成した時は、過程の一部になれます。昨年は、弊社と契約している女子選手がドイツリーグの下部リーグから1部リーグに個人昇格し、1年間シーズンを戦いました。夢の実現に関われたことがとても嬉しかったです。

また、アイントラハト・フランクフルトの公式アカウントを運用しているのは、同世代ではなかなかできない経験をさせて頂いていると思います。ドイツはもちろんヨーロッパのトップクラブに関われていますし、試合を直接観に行けるのもやりがいとなっています。

―ヨーロッパはサッカーが盛んな国が数多くある中で、サッカー挑戦をするならドイツが一番いい国となりますか?

もちろん選手の目標や夢にもよりますが、環境も良く生活水準が高いのでドイツはオススメの国です。また、海外でサッカーをやるなら言語はとても重要な要素になります。最終的にブンデスリーガに行きたいなら、ドイツに来るべきだと思いますし、ドイツ語を話せる人口が多いベルギーやオーストリアに活躍の場を移すこともできます。一方、セルビアやモンテネグロなどの東欧に行く選手もいますが、そっちで活躍しても言語の問題が一番ネックになります。モンテネグロ2部でやっていましたと言われても、ドイツのクラブはなかなかイメージが湧きませんし、言語の壁もあります。ドイツ4部の方がイメージしやすいですし、ブンデスリーガへの近道です。ヨーロッパにサッカー挑戦したいなら、ドイツから考えてみてはいかがでしょうか。

「選手をサポートできる」「ブンデスリーガのフランクフルトに関われている」ことがやりがいとなっています。(本人提供)

第2の「長谷部 誠」を増やしたい

選手の理想と現実の壁

―ドイツはサッカー先進国でもあり、選手として成功するのは難しいと思いますがいかがですか?

現実を突きつけられ、理想と現実のギャップが生まれる選手もいます。ドイツ6部・7部リーグでも上手い選手は山ほどいますし、その中で目立つのはかなり難しいです。上のリーグへ上がっていけない現実がありつつも、選手本人は4部や5部でやりたい想いがあります。本人の理想と現実の差が生まれ、フラストレーションが溜まるとクレームになったりします。

―上のレベルへに個人昇格できる選手はどのような特徴がありますか?

自分のことを客観的に見ることができ、自分に矢印を向ける選手は上に行きます。どういった環境でも自分のやることをしっかりとできる選手です。自分ができない理由を監督や、周りのせいにする選手はなかなか上がれません。とはいえ、100人いれば1人か2人しかプロになれない世界です。残りの98人はプロになれません。厳しい世界だからこそ、自分に矢印を向けて頑張り続けられる選手しか残れない世界でもあります。

世界で活躍する日本人の手助けをする

―今後成し遂げたいビジョンやキャリアパスはありますか?

ブンデスリーガで活躍する選手を1人でも多く出したいです。近年、日本からドイツへ渡り、サッカー挑戦するのは人気となっています。下部リーグからスタートし、1部や2部に個人昇格している日本人選手もいますし、高校や大学卒業と同時にドイツに来るのもひとつの選択肢となっています。そういった選手を1人でも多く出したいですし、いずれ日本代表に絡むような選手を輩出したいです。これはドイツだけに限らず、他の国にも選手を送り込める体制を会社として整えていきたいです。

日本人選手をサポートし続け「将来の日本代表輩出」を目標にしている辻さん。サッカーを引退されてもサッカーに関わり続けています。(本人提供)

死ぬ時に、今までを振り返って楽しかったと思える人生を

―最後にこれを読んでいる日本の方にメッセージをお願いします。

いつ死ぬか分からないので、自分のやりたいことをやって悔いのない人生を歩みましょう。私は、70・80歳で死ぬってなった時に、人生を振り返って「楽しかったな」って思いたいし、そういう最期を迎えたいです。そういう考えがあると、最期から逆算して人生を考えられますし、人生の選択も多少変わってくると思います。私も楽しいと思える人生のためにドイツに来ましたし、皆さんも楽しいと思える人生の選択をしてください。

☆ドイツのサッカー挑戦を考えている方はWorld Football Connection GermanyのHPをご確認ください。あらゆるニーズに合わせたサッカー挑戦を応援しております。http://world-fc.net/

  

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