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海外ノマドのリアルとは?【ジョージア在住ノマドワーカー 車 俊治】

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デジタルノマド・車さんにお聞きした「海外ノマドのリアル」

日本とベトナム、そしてジョージア。3カ国でキャリアを築いてきた車さん。日本では営業を経験後、WEB領域にキャリアをピボットさせ、ベトナムではWEB関連だけでなく人事評価や組織マネジメントなどの幅広い経験をされました。現在はフリーランスとして自分自身を管理しながらキャリアを歩んでいる車さんに、海外ノマドのリアルと座右の銘(モットー)についてお聞きしました。

 

車 俊治

新卒でアパレルメーカーに入社し営業を経験。IT専門校で半年の学習後、複数の企業のIT部門でディレクター業やマーケティング業などに従事。海外での経験を求め、ベトナムの日系WEB制作会社へ入社。コロナの影響とさらなる活躍を目的にフリーランスへ。半年間日本で案件受注をした後、2022年からジョージアへ移住。
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日系ビジネス連載|デジタルノマド 好きな場所で好きに働く、暮らす

ノマドのリアル。海外ノマドは大変?

コロナ渦の影響もあり、今の働き方に対して多くの人が関心を持つようになりました。その中でも、最近注目を集めてきた「フリーランス※1」や「ノマド※2」。フリーランスとして自分で仕事を作りながら、ジョージアで海外ノマドとして活躍されている車さん。そんな車さんに海外ノマドのリアルをお聞きしました。

ーノマドワーカーになったきっかけを教えてください。

ベトナムの日系WEB関連会社で営業やディレクションをやりながら、組織マネジメントなどの全般的な業務を経験しました。日本にいた頃は、携われるのが1事業のメルマガ担当や広告担当など一部の業務範囲だけだったので、ビジネスの全体像を理解できたのが新鮮でした。しかし、ある程度事業の流れは分かったものの、管理会計などの会社に属していたら見えない部分も確かにありました。

そんな中コロナが来て、自宅から完全リモートで仕事が完結するようになりました。リモートを続けていると「ベトナムだけに縛られる必要はないな」「場所を選ばなくても仕事はできる」という考えに変わりました。また、会社で見えなかった部分も、自分の責任で全部やった方が「ヒリヒリするから面白そう!」と思い、フリーランスになりました。

ーフリーランスになって、最初は何から始めましたか?

案件が無いまま海外に行くのはリスキーだと思い、半年間は日本国内で案件を獲得する活動に注力しました。知り合いから仕事を頂いたり、営業などの活動です。元同僚や元クライアントからも仕事を振って頂けるようになり、「これなら海外に行っても死ぬことはないな」というタイミングでジョージアへ移住しました。

ージョージアを移住先に選んだ理由はありますか?

ベトナムで働いていた時の同僚が「ジョージアが今アツいらしい」と話していました。当初は、「ジョージアってどこにあるの?アメリカの州?コーヒーブランド?」くらいの知識しかありませんでした。
情報収集を進めるうちに、街は整っていて落ち着きがあり、綺麗なカフェやレストランがあると知って興味を持ちました。当時は、物価も安く税率が1%で、ノーVISAで長期滞在できるなど興味深い情報もあり、ジョージアに移住を決めました。

ーノマドの良い点はどのような点ですか?

束縛される時間が少ないので、自分で時間をコントロールできるのは良い点です。自分で休憩の時間を決められるし、平日でも気分が乗らなかったら休むこともできます。また、仕事の単価を自分で決められます。単価が合わなければお断りもできますし、自分から交渉して見合う価格に調整できます。働きたい場所で働けるのも、会社員ではなかなかできない良い点です。ただ、期限が迫っていれば、土日を全部潰して仕事をすることもあります。共通して言えることは、ただやらされているのではなく、全て能動的に自分がコントロールできる点です。

ー海外でノマドとして働く中で、大変なことは何ですか?

生活面で大変なことはあります。海外なのでぼったくりなどに気を付けるのはもちろんです。ジョージアでは、2021年から始まったロシアウクライナ間の戦争で家賃が高騰し、契約を途中で打ち切られたり、家探しが大変でした。また、国によっては断水・停電・虫の大量発生などは頻繁に起こります。ジョージア語を理解するのが大変だったり、英語でのコミュニケーションに困ることもあります。逆に言うと、そういうのは当たり前で冷静に考えるようになり、簡単には動じなくなりました。

海外ノマドとしてご活躍されている車さん。フリーランスのデメリットよりメリットの方を多く感じておりました。

車さんが感じるジョージアの良さとは?

ージョージアで1年半ノマド生活している訳ですが、ジョージアの良さはどのような点ですか?

自然が多く、落ち着いている点です。都市部から車で30分ほど行けば、大自然を体感できます。人口密度も高くないので、人に疲れることがないです。また、ジョージアにいらっしゃる日本人はフリーランスであったり、自分で事業をやられている方が多く、出会う方は面白い印象があります。コミュニティがかなり狭いので、そのコミュニティ内で繋がりができるのは非常に良い点です。

車さんが持つ2つモットー

ー車さんが大切にしているモットーを教えてください。

私のモットーは、「未知の挑戦を楽しむ」・「みんなが幸せになる人間関係を」です。私は、未知のことに挑戦した方が楽しいと考えています。未知のことに挑戦するのは不安で、自分にできるかな?と考えてしまいますが、困難を乗り越えた時の喜びやそれまでの過程が人を育てます。だからこそ、未知の挑戦に対して果敢に挑んでいます。

また、みんなが幸せになる・WIN-WINになる人間関係を作るように心がけています。みんなが1つ上のステップへ上がって行けるような人間関係です。そのためには、言葉の選び方ひとつ取ってもそうです。相手に対してプラスになるような付き合い方をできれば、全てのことはきっと上手くいくと思います。誰かがプラスになる一方、誰かがマイナスになるような人間関係にだけはならないようにしています。この2つのモットーを持ちながら、今後も人生を歩んで行きます。

車さんが大切にしている2つのモットー。果敢に挑戦しながら人間関係を大切にされていました。

若者へのメッセージ

ー最後に若者へのメッセージをお願いします。

今のZ世代は、リーマンショックや東日本大震災、コロナなどを経験しており、現実主義で夢を持ちにくいと感じる人も多いかもしれません。とはいえ、ネットの発達によりローコストで個人が活躍できる手段が増えています。無料アプリを使って編集をし、SNSやYouTubeなどでインフルエンサー的に稼ぐことも可能ですし、気軽に始めることができます。だからこそ、興味を持ったことにはどんどん挑戦して欲しいですし、挑戦することが1番人生を豊かにすると思います。もちろん失敗をするかもしれませんが、自分の経験上、100%の力で挑戦すれば、失敗したことから学ぶことの方が人生において価値があります。むしろ、失敗することを目的にやるぐらいの感覚で挑戦してみてください。未知の挑戦を楽しみましょう。

※1フリーランス:特定の企業に属さず、個人のスキルで働く個人事業主のことです。
※2ノマド:ノマド(nomad)とは、もともとはフランス語で遊牧民や放浪者を意味する「nomade」を語源とした言葉です。転じて、時間や場所、組織にとらわれずに働く人を「ノマドワーカー」と呼びます。ノマドワーカーは時間や場所にとらわれず働くワークスタイルを指しています。
【ノマドワーカーとはどんな働き方?フリーランスとの違いやメリット、デメリットを解説】
https://www.freee.co.jp/kb/kb-trend/nomad/ 

 

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