BizWings (Thailand) Co., Ltd.代表 倉地準之輔氏のモットー(座右の銘)
東京大学、公認会計士、大手監査法人や外資系メーカー勤務、MBA取得、海外で独立、、。
華々しいご経歴をお持ちの倉地さん。しかし、語っていただいたのは誰でも感じ、誰でもできる単純なことでした。
毎日コツコツ
「生きるのってしんどいですよね。」学歴や資格を見るとエリートの印象を受ける倉地さん。思いも寄らぬ言葉が出てきた。
「大企業に就職したから、結婚したから、金持ちになったから幸せとか。これが幸せだよって社会が思う幸せってあるじゃないですか。でも、何をやっても幸せになんかならないと最近気づいて。でも何やっても幸せでもないけど、何やっても不幸ではないんですよね。そこがまた難しいところです。」
倉地さんは続ける。
「だから、こうしなきゃダメだとか、こうしなきゃ幸せじゃないと考えるのはもったいない気がする。どっちみち幸せでも不幸でもないんだから。」
「だったら、何でもいいのでその日やると決めたことをきちんとやり切る。そう考えると世の中以外は思った通りいかないから、それを考えるくらいなら、目の前のことを1個でもちゃんとやるっていうのを積み重ねていくと自分がイキタイ方向のどこかにいけると思います。だからこそ、目の前のことを毎日コツコツ積み重ねていくのです。」
上手くいく・思い通りに行くことなんて何もない
毎日やるべきことをしっかりやり切り、毎日を積み重ねている倉地さん。しかし、20代のころはキャリアパスを思い描き、理想を求めていました。
「何歳になったらマネージャーになってとかのキャリアプランを考えていました。でも、全部うまくいかなかった。何もかも思い通りにならなかったんです。」倉地さんが持つ学歴や資格を踏まえても意外な言葉だった。
「例えば、あの会社に行きたかった、あの資格を取りたかったのに試験に落ちた、金持ちの子供に生まれたかった。色々あると思います。起業した時は、親のふんどしで食ってるやつなんて山ほどいるのに、何で俺はこんな感じなんだ。冗談じゃない。と思ったこともありました。」
「でも、気づいたんです。そんなことを嘆いてもしょうがないんです。ホントしょうがねぇです。だったら、毎日やるべきことをやるしかない。自分の今日を良くしようと思って毎日生きています。」理想はあるけど、目の前のことを。倉地さんの考えが変化したのは、起業する前のあるできごとでした。
瞑想に出会って気づいた自分の使命
「起業する前に、マレーシアで10日間の瞑想合宿に参加したことがあります。1日約10時間瞑想する合宿です。それ以降瞑想が習慣なんですけど、毎日自分のことをリセットしています。」
マレーシアで出会った瞑想が今でも習慣となっている倉地さん。瞑想合宿から帰ってきてすぐ会社を設立し、独立を果たした。お客様は0からの状態で始めたため、お金を稼げずつらい時期もあったとのことです。そこから生まれた言葉こそが、座右の銘:毎日コツコツ。
生きるのはしんどい、、、。だからこそ毎日コツコツ!
倉地さんは、会計畑でキャリアを築き、この分野で自分で何かやってみたいと思い、起業されたそうです。「キャリアの中で組織運営の仕方を見ていて、こういうやり方もあるんじゃないか、と思うことがあったので。だったら思ってるだけじゃなくて、実際に試してみようと。しかし、つらいことも多かったです。」
「そんな時に気づいたことは、過度に期待するのではなく、イライラもしない。未来もそんなに考えない。今日この瞬間を頑張る。過去は変えられないし、未来も分からないから。」
毎日コツコツを実践されてきた倉地さん。今この瞬間の積み重ねが人生を作る。誰もが意識し実践できることを熱く教えてくださいました。
倉地準之輔:1980年生まれ。埼玉生まれ、神奈川育ち。東京大学在学中に公認会計士二次試験に合格後、日本国内のBig4系監査法人、外資系メーカー勤務を経て2013年来タイ。外資系会計事務所での勤務を経て、15年に経営コンサルティング会社であるBizWings (Thailand) Co., Ltd.を設立。現在は同社代表を務めるとともに、複数の公的機関にてアドバイザーを務める。公認会計士(日本)。東京大学経済学部、米ケロッグ経営大学院卒業(MBA)
BizWings (Thailand) Co., Ltd.:https://www.bizwings.co/
【タイでの他インタビュー】